カンチガイ勇者

その日、お城の屋外運動場では、何十人もの兵士たちが訓練をしていた。
指揮官が声をあげて指示を出す。
「このまま○×△て=!」
1人の兵士が、うまく聞き取れなかった。

えっ?このまま前進するのかな?
指示だからなあ。
コレも訓練なのかな。

まっすぐ進むと、お城の外壁にぶつかった。しかしその兵士は何のためらいもなくそのまま壁をよじ登っていく。

すると、小さな窓に着いた。中の部屋には、見たこともないような美しい羽根を持った女性が佇んでいた。

羽根を持つ者は王族のはずだが、明らかに羽根の色や質が違うとわかった。なぜなら、このお城は魔族のものだからだ。

ヤバイ。なんか見てはいけないものを見てしまった気がするぞ。どーしよう。

兵士はそう思ったが、律儀にカンチガイの指示を守って窓から部屋に入ってしまった。

その美しい羽根を持つ女性は、どうやらこの魔族の城に不本意に囚われているとのこと。どうにかして脱出したいらしかった。

カンチガイ兵士は後に引けず、美しい羽根の女性の脱出を手助けする事に。果たして…?
カテゴリ:コーヒーブレイク
梅干甘太郎 webmaster@umekan.net