聖剣伝説レジェンド オブ マナ3

第6回「チョコレート」

神仙境
梅の間。3人。
まなみさん
古厩任三郎
マグネシウム。

古厩「『鬼のいぬまに洗濯』?」

まなみ「それはどのような作戦でしょうか?」

マグネシウム「邪悪な気に汚染された『土』を清らかな土と代えたり、汚れた空気を清浄したり、使える物は洗浄したりと、『鬼ヶ島』まるごと丸洗いして聖域化するんだ。さすれば鬼らは鬼ヶ島には入れまい」

まなみ「なるほど。考えましたね」

古厩「もし、鬼ヶ島に入ったら?」

マグネシウム「もし無理矢理『鬼ヶ島』の土を踏もうものなら、ビリビリしびれて死ぬかもね」

まなみ「何にせよ鬼らが人里に下りてこないのは良い事です」

マグネシウム「でしょ」

まなみ「いいでしょう。活動計画書を鹿間様に出して認可がおりたらぜひやりましょう」

マグネシウム「よし!」

まなみ「ではまずは『活動計画書』を作成しましょう」

マグネシウム「うす」








そして次の日。
米の国。
ホワイトハウス。3人。
マナミちゃん
ぐっさん
空く魔(アクマ)。

マナミ「お!ホワイトハウス見っけ!」

原口「本当にやんの?」

空く魔「(よしここは悪魔としての腕の見せドコロだ)」

マナミ「うん。面白そうだし」

空く魔「ケケケケやいマナミ」

マナミ「何さ」

空く魔「お前びびってんだろ」

マナミ「何がいな?」

空く魔「じゃあ1人でションベンかけに行ってみろ」

マナミ「おーいいぜ」

空く魔「ククク」

原口「なんだ。悪魔ってのはたいした事ないな。子供に行かせて自分は高見の見物とは、空の覇者と言われた、悪魔王軍最強の空軍騎士団の最高軍団長てのも、名ばかりなんだな」

空く魔「くははっ笑わせるじゃないか。いいだろう俺が行こうじゃないか。いや違う、今ちょうど1人で行こうと思ってたトコロさ」

原口「(よし、これでマナミちゃんを危険な目から遠ざけられた)」

空く魔「見よ!我が勇士を!」

ダタター

走り出す『空く魔』。

マナミ「抜けがけは許すまじ!あたいが先だ!」

原口「(えーとマナミちゃん?…)」

ダタタッ

ホワイトハウスにダッシュをかますマナミちゃん。


シー―――………


ホワイトハウスの壁にションベンをかます。

空く魔「よし!一番!」

マナミ「いやアタイだ!」

原口「なんてはしたない」

「そこに誰かいるのか!」

マナミ「やべ逃げろ」

ダタター

ずらかる3人。

し〜ん。

「確かこっちから声がしたのだが…」

「リアリー?」

「本当だ!」

「あ!米兵さん!これ見てヨー」

「なんだ?アボカド?」

「ションベンひっかけられてるヨー」

「な!誰だこんなイタズラするヤツは!」








トタタタッ

原口「ここまでくれば安心ね」

空く魔「とにかく任務完了だ」

原口「ふう。ひと安心」

空く魔「では帰るぞ」

マナミ「え〜せっかくカルフォルニアに来たんだし遊びたい〜」

空く魔「かってにどうぞ。俺帰る」

ヒュー。

空く魔は帰った。

マナミ「ねーねー何して遊ぶ?」

原口「て、言われてもな〜」

マナミ「ディズニーランドは?」

原口「え!」

マナミ「カリフォルニアにあるよ」

原口「行く!」








神仙境。
梅の間。
まなみさん
古厩任三郎
マグネシウム。

まなみ「昨日書類を提出したら無事、認可のハンコをもらいました」

マグネシウム「おー!では!」

まなみ「はい『鬼の居ぬまに洗濯』作戦、開始です」

古厩「わ〜い」

マグネシウム「ではまず土から変えていきましょう」

古厩「はい!」

マグネシウム「『土』といえば『土の国』。土の国から清らかさが豊富な土壌を、輸入するトコロから始めます」

まなみ「分かりました」

マグネシウム「では国一番の『土職人』に電話して頼んでみましょう」

テゥルルルル テゥルルルル

「はい、もすもす」

マグネシウム「『土屋』さんですか?」

土屋「あぁ土屋じゃし」

マグネシウム「こちら神仙境ですが、鬼ヶ島の土を入れ替えて清浄化したいんですが」

土屋「神仙境さんならええじゃよ。ワシらも鬼には脅(オビヤ)かやかされとーたし」

古厩「おーすんなり決まったねー」

土屋「ちょうどヒマだで、すぐやるかい?」

マグネシウム「本当ですか?!ぜひ!」

土屋「土の入れ替え…つまり『客土』だな…」

マグネシウム「客土?」

土屋「よその土を持ってくる。さながら客をもてなすがごとく…。まー業界用語だ気にするなちゅーて。とりあえず現場を見ん事にゃー始まらん。鬼ヶ島に集合じゃ」

マグネシウム「あ、はい」



30分後、
鬼ヶ島。
まなみさん
古厩任三郎
マグネシウム。

古厩「鹿間様のテレポートのおかげで早く着けたな」

マグネシウム「ん?アレが土屋さんじゃないか?」

ザッザッザッ

土屋「いやー始めましてじゃ」

まなみ「始めまして土屋さん。ワタクシ神仙境『六観音』代表のまなみと申します」

土屋「ほーまなみさんね、よろしくじゃて」

古厩「これからお世話になります。これはほんの気持ちです」

サッ

土屋「何じゃこれ?」

古厩「チョコレートの詰め合わせです」

土屋「あー悪いね。我が国は宗教上チョコレートは食べないのいじゃ」

古厩「チョコを食べない?なにゆえ?」

土屋「『土』に似たチョコレートは敬意を払って食べないのじゃよ」

古厩「『土の国』みんな?」

土屋「みんな」

古厩「『岩の国』にはそんなんあるの?」

マグネシウム「いやうちは…。むしろ武井岩茶が名産だからなぁ。逆に食べてるかな」

古厩「ふ〜ん。食べないんだ、チョコレート。土の国の人らは」

土屋「んだ。じゃあ本題といくじゃぜ」

まなみ「はい」

土屋「じゃあまず土壌を調べて…」

まなみ「ここの土壌ならつい先日調べました。必要なデータはこれに」

土屋「む、そうか用意がいいけんな。それではここに合う『客土』を調べてくるけん。よく肥えた(清らかな)土を持ってきて、大地から浄化するじゃざぜ、島から出んさい」

まなみ「あ、はい分かりました」

土屋「当分の間は『土の国』にいんさい」






カルフォルニア
デビルズマウンテン。

悪魔王「おい空く魔(アクマ)」

空く魔「何でしょう」

悪魔王「ションベンかけたのはいいが、魔法の国の王女はどうした?」

空く魔「あーマナミか?知らん。遊びに行くと言うてましたが」

悪魔王「妹はどうしたとシーク大魔王が言ってきたが」

空く魔「『うちで修業してます』という返答は?」

悪魔王「ベストアンサーだ!それでこそ悪魔。素晴らしい嘘だ」

空く魔「でしょ」

悪魔王「じゃあ早速電話」

テゥルルルル テゥルルルル

シーク「はい大魔王」

悪魔王「オレオレ悪魔王」

シーク「おー、でマナミはどうした?」

悪魔王「今うちで修業中だよ。安心しな」

シーク「なんだ。ならいいんだ。修業よろしく」

悪魔王「あいよ」

ガチャ

空く魔「ククク」

悪魔王「プププ」








次の日
土の国。
まなみさん
古厩任三郎
マグネシウム。

居の里。
居住を主とした地区であり、中でもめずらしさに今話題となっている旅行者用の『高級団地』。
その名も『団居土』という土で出来た団地に泊まるのが旅行者のマストとなっている。
(あえて団地に泊まろう!るるぶ出版より)

古厩「土屋さんが午後に鬼ヶ島に来てくれとの事だから、それまでにおみやげが買いたい」

まなみ「ん〜、まあいいでしょう」

古厩「わ〜い」

マグネシウム「では出かける支度をしましょう」



12番線モグラトンネル

スイー

まなみ「ここを抜けるとお土産銀座通りがある『恵の里』です」


ぱぁぁぁ


トンネルを抜けるとにぎわった人々が往来している。
おもに国民の土竜(モグラ)人間が多い。

古厩「なに食べようかな〜」

土竜A「兄さんハンバーガーが名産だよ」

古厩「じゃあこの虹バーガーをひとつ」

土竜A「あいよ」

トス

古厩「うまうま」

パクパク

古厩「何か食べもんじゃないお土産ないの?」

土竜A「それだったら向かいの『土香(ドカ)』屋はどう?」

古厩「土香?」

土竜A「小瓶に土が入ってて、とてもよい香りのする国の名産さ」

古厩「へー良さそう」

土竜A「おうよ、自信を持って進めるさ。この里の自慢でもあるのさ」

古厩「おー」

土竜A「これにまつわる有名な俳句もあるくらいさ。『土に居る恵の里の香りかな』てね」

まなみ「行ってみますか?」

古厩「行こう行こう!」

土香屋エリオットに入る一向。

カランカラン

エリオット「いらっしゃいませ」

リカ「いらっしゃいませ」

古厩「おー、いい香り!」

マグネシウム「本当だ」

まなみ「素敵」

古厩「オススメは何かね」

エリオット「新作はこの『百合の香り』ですかね。一番人気はこちらの『エリカの花の香り』です」

まなみ「エリカの花?」

リカ「ツツジ科の花よ」

古厩「ふ〜ん。どれがいいかな?」

マグネシウム「どれがいいか予言で決めるというのは」

古厩「お、それだ。ん〜…」

リカ「?」

古厩「このリカという人は、神仙境に入って活躍します」

マグネシウム「え!」

まなみ「!?」

古厩「もしかして4人目の『六観音』?」

マグネシウム「このリカさんが?」

古厩「じゃあ『六観音』に勧誘しちゃおうぜ」


カランカラン


エリオット「いらっしゃいませ」

まなみ「!」

スタスタ

ピタリ。

「その勧誘ちょいと待ちな」

古厩「なにやつ!?」



リカ六観音入り?
つづく


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