聖剣伝説レジェンド オブ マナ3

第9回「悪、全滅」

鬼ヶ島は聖域化した。

神仙境。

まなみ「鹿間様、ぶじ鬼ヶ島を聖域化させました」

鹿間「うむ。よくやった」

古厩「あ、『予言』が来る!」

マグネシウム「!」

鹿間「よし」

古厩「マナの樹に真実の名が刻まれし時、『赤い果肉』の実がなるでしょう。

真実の
名が刻まれし時、
実がなるでしょう。


鹿間「真実の名が刻まれる?」

古厩「『聖痕』です」

まなみ「マナの樹…」

古厩「『聖樹』です」

マグネシウム「赤い果肉の実がなる…」

まなみ「どうゆう事でしょう」

鹿間「伝説の聖樹が現れるんだ」

まなみ「聖樹が現れる…」

鹿間「『花の国』の『花の女王』がつい先日『聖樹』の開花宣言をしたんだ」

古厩「『聖樹』って何?そんなにスゴイのか?」

鹿間「つねに大地に根をはっているワケではなく、突然現れたかと思ったら突然消えたり、西に現れたと思ったら今度は南に現れたりと、不思議な現象なのだ」

マグネシウム「私も神仙境の記録を読みました。この500年の間も数回現れたが、一度も花も実もならなかったとか」

鹿間「その通り。それが今回『開花』した。しかも予言で実もなるという」

マグネシウム「聖樹と実。悪が全滅する予感がしますね」

鹿間「それくらいの威力はあるだろうて」


ピピッ


木太郎「これが昨日『盗撮』した会議です。父さん」

目玉「その『実』ってのは欲しいな」

木太郎「手にすれば『世界の王』になれるかと」

目玉「素晴らしい。チカラを手に入れ世界を牛耳るぞ」

前木「おにぎりらもソレで殺せそうだな」

ナミダ「おい目玉」

目玉「なんだ?」

ナミダ「こんなのもあるぞ」

盗撮VTRを見る。

目玉「………」

木太郎「…ほー。なるほど」

目玉「『聖杯』か」

ナミダ「聖樹と同じくらいのチカラがあるって噂よん」

目玉「これも欲しい!」

ナミダ「じゃあ次回から『聖杯編』だね」

目玉「よし『聖杯編』にしよう!」

ナミダ「わーい聖杯編!」

目玉「『聖杯』と『聖樹の実』で、オレを脅(オビヤ)かす鬼や魔などの悪を全滅させる。そうすりゃあとは強い神仙境の中で、誰にもビビる事なくのんびり暮らせるってもんよ。ラッキーな事に鬼瓦のおかげで神仙境のヤツらは、オレらを正義と勘違いしてるし」

ナミダ「あたいらは『西の鬼』おにぎりらを殺せれば万事OKよん」

目玉「オレより強い悪には『聖杯』と『実』でやり返せるし、善の神仙境にも身内だからやられる心配はない。鬼瓦の効果で正義にも狙われない。『悪にも善にも殺られない』。う〜ん完璧だ」

木太郎「しかし聖杯の在処は…」

ナミダ「ありかなら『原口家』にあるよ。ほら前に行ったやん」

木太郎「あーはいはい思い出しました」

目玉「誰だっけ原口って?原西とは関係ない?」

ナミダ「関係あるある。んじゃ早速盗みに行こう!木門」

木門「キモーン!」







カルフォルニア
ディズニーランド。

マナミ「楽しいねー」

原口「いや。さすがに疲れた…。家でまったりしたい」

マナミ「家でまったり!それも良いね!」

原口「うん。疲れた」

マナミ「じゃあ早速マナミファソラシド♪ぐっさん家へルーラ」

ドヒューン ドヒューン





原口家

スタッ

マナミ「ただいま〜」

原口「まって鍵で開いてないから」

ガチャ

マナミ「開いた」

原口「え?」

目玉「あ」

マナミ「お前は鬼!」

原口「本当だ!目玉とか木太郎だ!」

木太郎「聖杯はいただきました」

原口「え!」

マナミ「返せ!そりゃぐっさんのだ!」

木太郎「おっと近づくと封印は解くよ」

原口「やってみれば木太郎どん」

木太郎「マナミちゃんが死んでもしりませんよ」

『聖杯』の封印を解く木太郎。

木太郎「……」

目玉「?どうした」

木太郎「これ、どうやって封印解くんでしょ?フタを取るタイプじゃないし…」

『聖杯』…杯のカップの中に土が入ってる。さらに土から梅の枝がつき立っている。

目玉「枝を抜いてみ」

木太郎「フンヌ!」

チカラいっぱい抜く木太郎。

木太郎「ニー―――!!!!!」

目玉「無理か?」

木太郎「が、頑張りまー―――――っっっ」

原口「はい。ご苦労さん」

マナミ「マナミファソラシド♪聖杯よ我が手に」

ヒュン

パシン

木太郎「あ」

原口「無防備に置いてた理由が分かった?誰にも解けないし、盗まれても簡単に取り返せるから、なのよ」

ナミダ「今だ木門!」

木門「キモーン!」

『木門』の門に吸い込まれる『聖杯』。

シュゴー――――

マナミ「あ」

と、同時に吸い込まれる木太郎や目玉ら

ナミダ「バハハ〜イ♪」

シュイン

消え去った鬼たち。

マナミ「あ〜らら」

原口「めんどくさ」

ぐっさん、携帯を開きグーグルアースを開く。

原口「えーと目玉ら鬼の邪気よ!何処へ!」

キキン

原口「出た!千葉県富津市…」

マナミ「近いね」

原口「…の鬼泪山(キナダヤマ)よ」

マナミ「キナダ山!」


鬼泪やまへ
つづく










一方その頃 、
神仙境。
鹿の間。

コンコン

迎「失礼します。お呼びでしょうか?」

鹿間「うむ。例の『ぼん』の件、ヨロシク出来るかね?」

迎「『ぼん』?あー、坊っちゃんの件ですね」

鹿間「あのワガママ王子のために、この忙しい時に人をさきたく無いのだが」

迎「仕方ないです。事態が事態ですから」

鹿間「1人だが大丈夫かい?」

迎「はい。むしろ1人の方がやりやすいですよ」

鹿間「すまんね。今『六観音』やら『九歌仙』やらと増員しとるからさ」

迎「大丈夫です。行けます」

鹿間「『砂漠の国・第十』へはテレポートで送ってやるから」

迎「ありがとうございます」

鹿間「じゃ、ヨロシクたのんだよ」

迎「はい。鹿間さま」

鹿間「テレポート」


パッ


砂漠の国。
砂漠の国は世界中に幾つもあり、その数は不明である(まだ考え中)。
『世界中にいくつもある』、というのは『ネパール』や『ロシア』や『韓国』みたいに領土を一筆書きが出来るのではなく、アメリカみたいに本国とは別に、カナダの左隣りもアメリカみたいな、飛び地した感じ。
またはイギリスとはまた別に『遠く離れた』香港もイギリスみたいな、そういう感じ。
それでも分からなければ、放課後 職員室に来なさい。先生はいつまでも待ってます。
そして『世界中でいくつかある』砂漠の国で、先生が知っている限りでは、
『砂漠の国・第五・ゴビ砂漠』
『砂漠の国・第三・サハラ砂漠』
『砂漠の国・第1010・鳥取砂丘』
ぐらいかな。
では迎さまが向かった『砂漠の国・第十』、続きを見なさい。このバカチンが!


砂漠の国・第十・タクラマカン砂漠。

砂の城。

「王さまの、お〜な〜り〜」

パカ パカ パカ

王「余が王なり」

迎「お久しぶりです王さま」

王「おう神仙境の」

迎「で、御用向きは?」

王「うむ。我が息子がさらわれたのじゃ」

迎「王子さまが!心中お察しします」

王「救いだしてくれるかえ?」

迎「もちろんでございます」

王「いや〜神仙境は何でもやってくれるからラクダな〜。ヘラヘラ」

迎「…」

王「救出には戦車をつかうかえ?ラクダよん。あ、戦闘機の方がもっとラクダ!」

迎「いえ、大丈夫です」

王「そ。じゃあ任せたよん。むしゃむしゃ、ズーズー」

迎「では、タクラ王子を迎えに行ってきます」

ヒュン

王「ん?消えた?あー、そうか。アレが一番ラクダな」


タクラマカン砂漠・北東。

蟻「ぐひひ。タクラ王子はこの『蟻地獄団』がさらってやったわ!」

蟻「さすが俺達!」

蟻「おいタク坊っちゃん」

タ「なんだコラ!」

蟻「お!人質のくせに何だその口のききかたは!」

タ「ノドがかわいたグワバジュース」

蟻「この野郎!人質のくせに!これだからボンボンは!」

タ「あとフカフカのイス」

蟻「このタクボンボンが!」

蟻「ふん、結局はボンボンなのさ。『苦しみ』を知らない生き物なんだよ」

蟻「まさにボンボンか」

蟻「おいタクボンボン」

タ「何だ?余はどっちかといえばイチゴ味が好きだぞ」

蟻「ポッキーの話しはしてねーし、ポッキーもやらねえ」

タ「じゃあ何が出てくるのじゃ?」

蟻「1億さ。タクボンボンよ」

蟻「タクボンちゃんの父ちゃんに1億もらうのさ」

タ「なんだ1億か。じゃあ10億やるからポッキー買ってくるのじゃ」

蟻「え?」

タ「1億じゃ何も買えんじゃろ」

蟻「えーと…どうする?」

タ「1億で何をしようとしたのじゃ?えんぴつか?」

蟻「えんぴつなど買わない。買うのは…、…俺達の夢『砂糖きび畑』だ」

蟻「おうよ砂糖きび畑よ!」

タ「砂糖って何じゃ?」

蟻「甘くてうめぇんだ」

タ「ほー、それいくらじゃ?」

蟻「ばくだいなカネがかかるんだよボンちゃんよ」

蟻「砂漠を畑に変えるってのはな」

蟻「一面、畑さ」

タ「ほー畑か」

蟻「砂漠を『砂糖きび畑』にすんのが夢よ」

タ「分かるぞ庶民よ。余にも夢がある。なんと…」

蟻「はん。タクボンの夢なぞ聞きたくないね」

蟻「とりあえずカネどうする?」

蟻「王さまから1億もらって、タクボンボンからも10億もらうか」

迎「ほー、そりゃ聞きづてならんな」

タ「おー神仙境の」

蟻「だ、誰だてめぇ」

迎「タクラ王子、迎えに来ました」

タ「タクラ王子じゃない!タクボンと呼べ」

迎「?は、はぁ…」

蟻「し、神仙境!」

蟻「?何だおめぇ知ってんのか」

蟻「悪さするヤツァこらしめる。それが神仙境だ!」

蟻「警察みてぇなもんか…」

迎「…カネ目当ての人質か。とにかく帰りましょうタクラさま」

タ「し〜ん」

迎「…タクボン様」

タ「おう帰ろう」

蟻「!タダで帰れると思うな!カネよこせ!」

蟻「神仙境は引っ込んでろ!死にさらせ!」

蟻「殺すぞ!オラ!」

迎「蟻ンコども地獄からお迎えがくるよ」


蟻「あ?」

バタリ

蟻「!」

バタバタバタバタ

蟻「ど、どうした!みん…」

蟻「!!!」

バタリ

バタバタバタバタバタバタバタッ

『蟻地獄団』全滅。全員死亡した。

迎「さ、王子…タクボン様行きましょう」

タ「何じゃこいつら、急に寝ちまって?」

迎「さあ?寝むい時は寝るのが一番かと」

タ「同感じゃ。余も眠くなったら寝るのじゃ」

迎「さ。城に戻りましょ」

タ「うむ。ヘイ!タクシー」

タクシーに乗り最寄りの『砂の城行き〔王族専用〕特別急行電車』に乗る。

車中。

ガタンゴトン

タ「のう神仙境の」

迎「はい何でしょう?」

タ「蟻ンコどもが『畑』を作ると言うとうたが」

迎「?ハタケ?」

タ「余にも夢がある」

迎「夢!それはいったい何でしょう?!」

タ「田だ」

迎「田?」

タ「この砂漠を豊かな水と緑にかえるのじゃ」

迎「お、王子!それステキです!」

タ「じゃろ!一面『水田』にするのじゃ」

迎「素晴らしいです!砂漠を緑化させようとは!」

タ「ホホホ」

迎「田んぼ、自然環境の事をそこまでお考えとは感服いたしました」

タ「砂漠をなくし、田をえい久に保つのじゃ」

迎「田を永久に保つ。素晴らしいです」

タ「田んぼというのは、まるで絵にかいたような美しさがあるのじゃ」

ガタンゴトン

ガタンゴトン



タクラマカン砂漠、中央。
砂の城。

迎「王さま!タクラ王子を救出してまいりました!」

王「おう、さすが神仙境!早いのう。本当かんたんに事が片付くからラクダぞよ」

タ「父上ただいま戻りました」

王「うむ」

迎「しかも王さま朗報です」

王「なにかえ?」

迎「なんとタクラ王子さまが『砂漠を田に変えたい』とおっしゃったのです」

タ「そうじゃ田んぼじゃ」

王「えー、めんどくさ〜、全然ラクじゃねーぞよ」

迎「え?いや王様、これはしかし…」

王「砂漠を田にするの大変ぞよ、ラクじゃないぞよ。それに国中が田んぼになったら『砂漠の国』じゃないぞよ。よって反対、ダメぞえ」

タ「いえ田んぼは余が作ります。父上は何もしなくて大丈夫です」

王「なら良いぞえ。余が何もしなくてよいならラクダぞえ。タクラ王子の好きでよろし」

迎「ほ。よかったですね」

タ「完成が楽しみぞよ」









タクラマカン砂漠、西。
蟻地獄団アジト。

蟻「おーいタクボ〜ン。ポッキー買ってきたぞ〜」

蟻「じゃじゃ〜ん。驚いたか!さっき抜け出してサプライズで買って…!」

ポトッ

蟻「!」

蟻「!」

蟻「し、死んでる!」

蟻「な、何がどうなってる!」

蟻「同胞たちが全員死んでる!!!!!」

蟻「まさかタクボンのヤツが!」

蟻「いや、それは違う!つうか無理だ!『蟻地獄団』100匹をあんなガキ1人に殺れるワケねえ!しかもこんな短時間で!」

蟻「確かに!そんなに強いなら、さらわれるワケがねぇ!」

蟻「確かに!ボンボンが強いワケねぇ」

蟻「じゃあ何で皆死んでんだ!」

蟻「ま、まさか…」

蟻「まさか何だ!」

蟻「侵入者に殺された…」

蟻「侵入者!」

蟻「しかも…」

蟻「しかも何だ!」

蟻「…しかもタクボンまで誘拐された」

蟻「誘拐!」

蟻「おうタクボン!」

蟻「かわいそうに!」

蟻「とにかくだ、『蟻地獄団』は我ら10匹のみ!」

蟻「くそ!」

蟻「今後の活動テーマは『犯人探し、および抹殺』そして『タクボン救出』だ!」

蟻「おー!」

蟻「ぜってー犯人ぶっ殺してやる!」

蟻「待ってろタクボン!」

蟻「タクボーンー―――!」



蟻地獄団の復讐劇&救出劇。
王様はラクする事ばかり考えてる。
タクラ王子は田んぼ作り。
迎さまは任務完了。タクラマカン砂漠をあとにする。

田んぼ、復讐、救出。果たしてどうなることやら。

つづく


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